個人のインターネット利用率が80%を超える昨今、企業活動においてもWebマーケティングは非常に重要な役割を果たすようになってきました。それゆえ、Webマーケターの活躍の幅も広がっており、職業として興味を持つ方も多いのではないでしょうか。

出典：総務省「通信利用動向調査」

未経験からWebマーケティング業界に転職する場合には、新たに専門知識やスキルを身につける必要があります。貴重な時間やお金を投資して新しい分野に挑戦するなら、転職後に仕事が合わずストレスが溜まることは避けたいですよね。

そこで本記事では、異業種からWebマーケティング企業のアシスタントになった著者が、Webマーケターに向いている人・向いていない人の特徴や求められるスキル、適性判断に迷った時にすべきことについて詳しく解説します。Webマーケティング業界への挑戦を迷っている人は、本記事で自分の適性をしっかりと見極めましょう。

Webマーケティングに向いてる人の特徴8つ

Webマーケターに向いている人の特徴を8つご紹介します。

• 数字や計算に抵抗のない人
• ロジカルシンキングが得意な人
• コツコツ作業が苦にならない人
• 探求するのが好きな人
• 最新情報のキャッチアップができる人
• 物事を多角的に見られる人
• 粘り強く挑戦し続けられる人
• 人の行動や心理に興味を持てる人

すべての特徴を網羅している必要はありませんが、該当する項目が多いほどWebマーケターに適性があると考えて良いでしょう。早速、各特徴の詳細を読んで適性を判断してみてください。

数字や計算に抵抗のない人

Webマーケティングの仕事は、数字や計算に抵抗のない人の方が向いていると言えます。なぜならWebマーケティングでは、様々なデータを使って効果を測定・分析し戦略を練っていく必要があるからです。そのため、数字の扱いに慣れている人や計算に抵抗のない人の方が、スムーズに業務にあたることができます。

ロジカルシンキングが得意な人

Webマーケターには、論理的思考が欠かせません。例えば、戦略を立てる時や結果の分析、クライアントへの効果的な説明など、ロジカルシンキングを必要とする場面が数多くあります。よって、物事を論理立てて考えられる人の方が、Webマーケターに適しているのです。

コツコツ作業が苦にならない人

地道な作業が苦にならない人も、Webマーケターへの適性があります。Webマーケティングで成果を上げるためには、裏で仔細なリサーチや分析、調整などをコツコツと積み重ねていかなくてはなりません。そのため、地道に努力を続けられるような人はWebマーケターの仕事でもストレスを感じにくいと言えます。

探求するのが好きな人

探求好きな人はWebマーケティングの仕事にぴったりです。Webマーケティングには「○○をすれば100％うまくいく」といった、誰にでも適用できる確かな施策が存在するわけではありません。また直面する課題も様々な要因が絡み合っていることが多く、多方面から検討し、試行錯誤を繰り返す必要があります。けっして簡単なことではありませんが、探求心のある人なら楽しんで取り組める可能性が高いでしょう。

最新情報のキャッチアップができる人

新しい情報を取り入れることに抵抗がない人の方がWebマーケターとして向いています。Webマーケティング業界では新たな情報が次々と出てきますし、それに伴う柔軟な対応が求められることも少なくありません。専門家として常にアンテナを張り、必要に応じて業務にも生かせる人は、クライアントからの信頼も得やすいです。

物事を多角的に見られる人

Webマーケティング職において、物事を多角的に見られることは大きな強みになります。マーケティングは複数の要素が絡み合うため、さまざまな角度からの検討が必要です。それゆえ、物事の一面だけを捉えるのではなく、色々な切り口で捉えていける人はWebマーケターにぴったりです。

粘り強く挑戦し続けられる人

粘り強く挑戦し続けられる人も、Webマーケティング職に向いていると言えます。なぜなら、Webマーケティングは一朝一夕で成果が上がるものではないからです。例えばSEOなどは、施策の効果が現れるまでに数カ月以上かかる場合があります。その後さらに改善を続けていくため、途中で投げ出さずに挑戦し続けられる人の方が適性があるでしょう。

人の行動や心理に興味を持てる人

人の行動や心理に興味を持てる人は、Webマーケターの仕事に適しています。Webマーケターの重要な役割の１つが、モノやサービスを売るための戦略を考えることです。人が消費行動を起こす時、何らかの心の動きが必ずあります。そのため、Webマーケティングにおいては人の心理的欲求や行動の過程を理解することが必要不可欠なのです。

Webマーケティングに向いてない人の特徴7つ

次に、Webマーケターに向いていない人の特徴を7つ挙げます。

• 変化を楽しめない人
• 数字が苦手な人
• チームで仕事をしたくない人
• 長時間のパソコン仕事に抵抗がある人
• 忍耐力のない人
• ラクに稼ぎたいと思っている人
• 決められた仕事だけをしたい人

該当する項目があるからといってあなたがWebマーケティングの仕事に不向きだと断言することはできません。しかし、Webマーケティングがあなたにとってストレスの少ない仕事かどうかを見極めることは、転職にあたって大変重要です。以下に各特徴を詳しく説明しますので、適性判断の材料にしてみてください。

変化を楽しめない人

Web・IT業界は日々目まぐるしく進化しているので、Webマーケターは新しい情報やトレンドの変化を常にウォッチしていかなくてはなりません。そのため、変化を楽しめない人、新しいことを取り入れるのが苦手な人にとっては、Webマーケティングの仕事がストレスに感じてしまう可能性があります。

数字が苦手な人

Webマーケティングの仕事には、常に数字や計算がつきまといます。

毎日の数値チェック、施策を行うごとに必要な分析など、数字を扱わない日はないといっても過言ではありません。数字が得意ではなくても慣れていけば平気になるかもしれませんが、抵抗が大きいとWebマーケティングの仕事はつらいと感じてしまう可能性があります。

チームで仕事をしたくない人

Webマーケティングの仕事は、クライアントと直接やり取りをする営業担当や、デザインなどを制作するデザイナーなどとチームを組んで行うことが多くあります。そのため、チームで仕事をするのが苦手な人は、協力作業を行うことに疲れてしまうかもしれません。

長時間のパソコン仕事に抵抗がある人

WEBマーケティングの仕事にはパソコンが欠かせません。日々の作業のみならず、クライアントやチームでのミーティングなど、あらゆる業務でパソコンを日常的に使います。パソコンそのものが苦手な人や、長時間画面に向かうことに抵抗がある人には向いていないでしょう。

忍耐力のない人

Webマーケティングの仕事は、日々の数値分析やその結果に基づく新たな施策の提案を繰り返し行います。数値が良くなかったり、施策が上手くいかないことがあったりしても、投げ出さずに改善を続けなければなりません。そのため、我慢をすることが苦手な人にとっては、Webマーケティングの仕事はストレスに感じてしまう可能性があります。

ラクに稼ぎたいと思っている人

Webマーケティングの仕事は、正しい知識とスキルを身に付けることで大きく稼げる可能性が高いです。しかしその一方で、地道にPDCAを回す必要がありますし、最新のマーケティング手法や市場情勢など常に学び続ける必要もあるため、ラクをして稼げる仕事ではありません。ラクして稼ぎたい人は、Webマーケティング業界で仕事をするのはやめておいた方が良いでしょう。

決められた仕事だけをしたい人

Webマーケティングの仕事は、日々の変化に対し柔軟に対応する力が必要です。ルーティンワークや単純作業のような決められた仕事だけをしたい人にとっては、変化についていくことが困難に感じられ、ストレスとなってしまうかもしれません。

h2:Webマーケティングに向いてる人が持っておきたいスキル

これからWebマーケティングに挑戦する人が持っておくと良いスキルを3つ紹介します。以下のスキルをすでに持っている人は、Webマーケティングの勉強や仕事をよりスムーズに進めることができるでしょう。

• データ分析のスキル
• エクセルのスキル
• コミュニケーションスキル

エクセルのスキル

Webマーケティングの仕事においては、エクセルでのデータ分析や集計作業を行うことが少なくありません。基礎スキルはもちろんのこと、関数についての知識も作業を効率化するためにも必要となります。勉強しておいて損はないでしょう。

情報分析のスキル

Webマーケティングでは、多くの情報を分かりやすく整理し分析しなければなりません。したがって、サイトのアクセス数や結果・目標達成率といった売上に直結する情報を抽出するのはもちろんのこと、想定外の事態がおきても冷静に分析・改善できるスキルはとても重宝されます。

コミュニケーションスキル

コミュニケーションもWebマーケティングの仕事において必要なスキルの１つです。例えばチームで仕事をする場合、認識に齟齬が出ないようにするためにも、日頃からコミュニケーションを密にしておく必要があります。また、クライアントの要望を正しくくみ取ることも、成果を上げるために欠かせません。よってコミュニケーションスキルの高い人は、仕事をより円滑に進めることができるでしょう。

Webマーケティングに向いているか判断がつかない時にすべきこと

上述した向き・不向きを把握しただけでは、自分がWebマーケティングに向いているかの判断が難しいという人もいるでしょう。その場合には、以下に紹介する2つの方法で検討してみることをおすすめします。

Webマーケティング初心者向けの情報に触れる

初心者向けに公開されているWebマーケティングの情報に触れてみましょう。書籍やYoutubeであれば、あまり費用をかけずにWebマーケティングについて知ることができます。それらを一通り見てみることで、興味を持てるか、抵抗なく仕事ができそうかを判断してみてください。

Webマーケティング経験者に話を聞く

Webマーケティング業界に身を置いている人に話を聞いたり、相談に乗ってもらったりするのも一案です。経験者に聞くことで、書籍や動画だけでは知ることのできない情報を得られる可能性もあります。身近に相談できる人がいない場合には、Webマーケティングスクールなどでも無料相談を行っていますので、一度活用してみるのも良いでしょう。

Webマーケティングに向いている人が次にすべきことは？

自分がWebマーケティングに適性があると判断できたら、次はWebマーケターになるために以下のステップで行動を起こしましょう。

• Ｗebマーケティングの正しい知識とスキルを身に付ける
• Web業界に転職する、案件を獲得する
• Webマーケティングの実務経験を積む

各ステップについて、詳しく説明します。

Ｗebマーケティングの正しい知識とスキルを身に付ける

まずはWebマーケティングの正しい知識とスキルを身に付けましょう。Webマーケティングを独学で学ぶことは不可能ではありませんが、現場で通用するスキルを付けて仕事に結び付けたいのであれば、Webマーケティング業界に精通する講師が教えてくれるスクールで学ぶのが一番です。

Web業界に転職する、案件を獲得する

Webマーケティングの仕事を得るためには、Webマーケティングの会社に転職したり関連の部署に異動するといった方法の他に、自分で案件を取る方法があります。自ら案件を獲得する場合には、Webマーケティングの知識・スキルだけでなく案件獲得の方法も学んでおくと安心です。Webマーケティングスクールでは転職相談や案件獲得サポートを行っているところもあるので、入学を検討する際にはしっかり確認しておきましょう。

Webマーケティングの実務経験を積む

Webマーケティングの仕事を得ることができたら、ひとつずつ着実に実務経験を増やしていきましょう。実績を重ねていくことで知見が増えてWebマーケターとしての信頼も厚くなり、次の仕事に繋げやすくなっていきます。最初は小さな案件でも良いので、地道に経験を積んでいきましょう。

Webマーケティングに向いてる人に関するまとめ

本記事ではWebマーケティングに向いている人・向いていない人の特徴や、求められるスキルについて紹介しました。「向いている人の特徴」に当てはまる人は、Webマーケティング業界が未経験でも、あまりストレスを感じることなく挑戦できる可能性が高いと言えます。

ご自身での適性判断が難しい場合には、業界に詳しい人から客観的な意見を聞いてみるのも良いでしょう。身近に相談できる人がいなければ、Webマーケティングスクールの無料相談などを活用するのも手です。

Webマーケティングスクール・マケステップでは、法人向けWebマーケティング事業を営む現役のマーケターが、未経験者の方のSEOの基礎スキル・知識の習得から案件獲得までを丁寧にサポートしています。入学を迷っている方への無料相談も実施していますので、ぜひお気軽にお問合せください！