休みや給料が少なくて毎日が辛いと感じている方も多いでしょう。休みが多くて給料がいい仕事に就きたいなら、年間休日総数の平均日数や平均給料を超えている仕事を選ぶのがおすすめです。しかし、どの企業がその条件を満たしているのか、またその仕事に就職する方法に関する情報がなく悩んでいる方も多いでしょう。

今回は、実際に休みが多くて給料がいい仕事へ転職活動や独立した筆者が、官公庁のデータなどを参考に、休みが多くて給料がいい仕事を徹底調査しました。その結果をランキング形式でご紹介します。その他、チャレンジしたい仕事が見つかったらどのように行動していけばいいのか、後悔する前に知っておくべき注意点などをあわせて解説するのでぜひ参考にしてみてください。

休みが多くて給料がいい仕事とは？具体的な条件

休みが多くて給料がいい仕事を選ぶ時は、年間休日が120日以上、給料が450万円以上の仕事を選ぶのがおすすめです。

ホワイト企業に勤めたいと考える方も多いですが、いわゆる「ホワイト企業」には、定義がありません。では、なぜこの条件をもとに仕事を選ぶことがおすすめなのか、具体的な数字をもとに解説します。自分の理想の働き方を叶えられるか、チェックしてみてください。

休みが多くて給料がいい仕事の特徴1：休日は120日以上

厚生労働省が企業の就労条件を調査した結果、年間休日総数の労働者1人平均は約「116日」という結果になりました。

令和５年調査における令和４年１年間の年間休日総数の１企業平均は110.7日（令和４年調査 107.0日）、 労働者1人平均は115.6日（同 115.3日）となっている。 引用：厚生労働省　令和5年就労条件総合調査の概況「P.5 (3)  年間休日総数」

そこで、この記事では、「休みが多い」とは、労働者1人平均の約116日より多いことと考え、「120日以上」と定義しています。年間休日総数が120日以上を超えるためには、土日祝が休みであること、そして夏季休暇などの特別休暇があり、それらを取得できることが目安になります。

休みが多くて給料がいい仕事の特徴2：給料は450万円以上

厚生労働省がまとめた統計では、給与所得者の平均年収は約430万円でした。

参照：厚生労働省「労働統計要覧」

そこで、この記事では、「給料がいい」とは、給与所得者の平均年収約430万円より多いことと考え、「450万円以上」と定義しています。多ければ多いほどいいのが給料ですが、給料が上がるにつれて求人数も少なくなり、現実的ではないため、平均年収以上としています。

休みが多くて給料がいい仕事の特徴3：to Bの業界が多い

休みが多くて給料がいい仕事は、法人向けの商品やサービスを提供している業界に多い傾向があります。

例えば、個人向けの商品やサービスを提供する営業の場合、お客様にあわせて就業後や休日出勤する必要があり、企業によっては休みが少なくなってしまいます。一方、法人向けの事業を展開している会社は取引先が企業であることから、自社と休みが同じことが多いでしょう。

また、法人向け商品やサービスの方が個人向けよりも単価が高く、その結果、従業員に対する給料も高い傾向があります。

休みが多くて給料がいい仕事の人気ランキング16選

休みが多くて給料がいい仕事の人気ランキング16選を年間休日数と平均給料をあわせて解説します。ご紹介する仕事の中には、専門的なスキルや経験などが必要となるものもあります。

気になる仕事が見つかったら、実際に求人票を調べてみて、募集要項をチェックしてみましょう。企業は、どのようなスキルや経験などを求めているのか、自分に足りないものは何か認識することが第一歩です。

厚生労働省が提供する職業情報サイトjob tag（じょぶたぐ）などのデータをもとに調査した結果をまとめたので、参考にしてみてください。

1.ITエンジニア・プログラマー：平均給料450万円

ITエンジニアやプログラマーは、休みが多く給料がいい仕事です。IT業界は以前として需要が高く、専門的なスキルが必要となることから給料も高い傾向にあります。

・年間休日数：約120日

・平均給料：約450～500万円

納期にあわせて仕事を進めていく必要があり、効率良い働き方が求められます。テレワークも可能な企業が多く、場所にとらわれず働けるので、通勤時間を節約しやすいのは嬉しいポイントです。一方で、システムの運用や保守などの担当になった場合は、夜勤をこなす必要があります。プライベートの過ごし方にも大きく影響するので、仕事内容は細かくチェックしましょう。

2.MR（医療情報担当者）：平均給料650万円

MRは、病院や医療施設に対して医療情報を届ける営業として自由に働きやすい仕事です。以前は、接待のために休日も仕事をしなければならない業界でしたが、コンプライアンスを遵守するため、そのような接待は減少傾向にあります。また、医療に関連する専門的な知識が必要となるため、給料も高く設定されていることが特徴です。

・年間休日数：約130日

・平均給料：約650万円

命に関わる重要な仕事であるため、やりがいがある一方で、医療に関する勉強を日々続けていく必要があります。

3.大手メーカーの工場作業員：平均給料400万円

自動車や化粧品を始めとする大手メーカーの工場作業員は、特に休みが取得しやすい仕事です。給料も平均以上稼げるので、ノルマなどに追われて仕事をしたくないタイプの方には魅力的な仕事と言えるでしょう。

・年間休日数：約130日以上

・平均給料：約400～500万円

工場によっては、交代制で早番や夜勤で働くこともありますが、年末年始やお盆など工場の稼働停止日には休むことができます。また、各種手当も豊富で稼ぐチャンスがあるのが特徴です。

4.銀行員：平均給料600万円

銀行員は、営業と窓口事務のどちらかによって仕事内容が異なりますが、いずれも休みが多くて給料がいい仕事です。営業の場合は、ノルマがあり、土日出勤や残業をすることもあります。一方で、窓口事務の場合は、五十日などの締め日を中心に残業になることがあります。

・年間休日数：約120日

・平均給料：約600万円

しかし、平均年収より稼ぎやすく、繁忙期が分かりやすいので、プライベートと両立しやすいのが特徴です。

5.建築施工管理技士：平均給料600万円

建築施工管理技士は、国家資格を保有し、建築現場の工程を管理する仕事です。職人と協力して施工を進めることが求められます。

・年間休日数：約100～120日

・平均給料：約600万円

担当する工事のスケジュールによって休日は異なります。特に、工事の進捗が遅れてしまった時などは納期に間に合わせるため休みを削らなければならないこともあります。ただし、スケジュールに沿って多くの人材や資材を扱う現場を管理できる人材は報酬が高くなる傾向があります。

自分のスキル次第では、滞りなく現場を管理して休みも給料もしっかり狙えるでしょう。

6.保険・金融系の営業：平均給料380万円

保険や金融系の営業は、成果報酬型でやりがいを感じやすい仕事です。保険営業の平均給料は約380万円、金融営業の平均給料は約440万円となっていますが、個人の成績や会社によっても大きく異なります。

・年間休日数：個人の裁量による

・平均給料：約380～440万円

休日に関しては、フルタイムで働いているお客様の対応をするために休日出勤する場面もありますが、自分のやり方や予定に合わせてスケジュールを決めやすいのが特徴です。

7.大学職員：平均給料600万円

大学職員は、勤める大学が国公立大学か私立大学かによって、特に給料に差があります。国公立大学が平均給料556万円に対し、私立大学は平均給料734万円と、いずれも平均年収より稼げる仕事ではあるのですがその差は歴然です。

・年間休日数：約130日

・平均給料：約600～700万円

休日の日数については大きな差はありませんが、大学によって勤務日が異なります。大学によっては講義やイベントのために土日祝に出勤することもありますが、振替休日を取得することができます。

8.公務員：平均給料660万円

公務員は、カレンダー通りに休むことができ、休暇も取得しやすい仕事です。なお、国家公務員と地方公務員の待遇に大きな差はありません。

・年間休日数：約130日

・平均給料：約660万円

給料は、勤続年数に応じて上がっていくので、ライフプランも立てやすいでしょう。

9.フリーランス：平均給料180万円

フリーランスは、個人の経験やスキルによって、休みや給料に大きな差がでる仕事です。

フリーランス全体の平均給料としては、他の仕事と比較すると少ない印象です。しかし、個人の経験やスキルはもちろん、職種によっては500万円以上稼いでいる人も少なくありません。

・年間休日数：個人の裁量による

・平均給料：約180万円

休みについては、完全に個人の裁量によって決められます。稼働時間は、取引先と連絡をとるために就業時間を合わせる場面はありますが、テレワーク可能な案件であれば、旅行先から対応するなど自由な働き方をすることができるのが特徴です。

筆者もフリーランスとして独立してから、仕事をする時間・休日・働く場所を選択できるようになりました。フリーランスは、さまざまな業界・職種で活躍しているので、なかなか希望の仕事が見つからない場合は、フリーランスも検討してみてください。

10.人事：平均給料510万円

人事の仕事も休みが多くて給料がいい仕事です。新卒採用の時期や転職者への対応などで、残業や休日出勤が必要な場面もありますが、完全週休二日制の企業が多い傾向にあります。

・年間休日数：約123日

・平均給料：約510万円

企業によっては仕事内容は多岐にわたるため、平均給料も高く設定されています。一方で、資格取得が必要なく、さまざまなバックグラウンドを持つ方とも円滑にコミュニケーションをとれる方にはチャレンジしやすい仕事と言えるでしょう。

11.企画職：平均給料527万円

企画職も休みが多くて給料がいい仕事です。企業によって業務内容は異なりますが、商品開発や事業戦略の立案などを行う企画職は、企業にとって重要なポジションであるため、給料も高い傾向にあります。

・年間休日数：約125日

・平均給料：約527万円

また、顧客対応より社内で企画を考える仕事なので、多くの企業が完全週休二日制です。

12.広報・PR：平均給料468万円

広報・PRの仕事は、休みが多くて給料がいい仕事です。企業によっては、企画職に含まれることもあります。商品やサービスの認知度拡大をミッションとして働きますが、その手段はテレビや雑誌などさまざまあり、メディア関係者と信頼関係を構築しながら仕事進めなければならないので、コミュニケーション能力が重要な仕事です。

・年間休日数：約116日

・平均給料：約468万円

イベントを土日行う場合は、休日出勤も必要となります。また、給料は、平均年収より稼ぐことができ、身に付けたスキルを活かしてフリーランスとして1,000万円以上稼いでいる方もいて、稼ぐスキルが身に付く仕事です。

13.翻訳家：平均給料457万円

翻訳家も休みが多くて給料がいい仕事です。翻訳家は大きく分けて3つの分野（実務翻訳・出版翻訳・映像翻訳）があり、企業に勤める従業員またはフリーランスとして活躍する人が数多くいます。専門知識が必要な分野や実績がある翻訳家であるほど、稼げる傾向にあります。テレワークも可能なので、自由な働き方ができるのが特徴です。

・年間休日数：約130日

・平均給料：約457万円

言語能力を磨くことはもちろん、出版社など仕事を依頼してくれる人脈を作っていくことも求められます。最近では、AI翻訳も進化していますが、差別化を図るためにも自分が提供できる付加価値を増やしていくことが重要です。

14.コンサルタント：平均給料575万円

コンサルタントは、休みが多くて給料がいい仕事です。企業の経営課題を明確化し、その解決策の立案などを行います。企業によって、戦略・IT・人事など特定の分野に対してコンサルを行ったり、またはそのすべてを網羅して課題解決に取り組んだりします。

・年間休日数：約122日

・平均給料：約575万円

激務と言われるコンサルタントですが、担当するプロジェクトのスケジュールやクライアントの休み等に左右されます。また、難易度が高く高収入な仕事であることから就職・転職でも人気の仕事です。経験やスキルが足りない場合は、キャリアプランを考えてステップアップすることも視野に入れてみましょう。

15.機械・電気系エンジニア：平均給料444万円

機械・電気系エンジニアも休みが多くて給料がいい仕事です。いわゆる機電系エンジニアは、電子部品や機械製品の開発・製造を行います。

・年間休日数：約130日

・平均給料：約444万円

専門知識を持った仕事なので、経験やスキルを身に付けていけば、給料アップしながら手に職をつけられるのが特徴です。一部の企業では、テレワークが可能で、休みも取得しやすい傾向があります。また、研修を通して育成する前提で未経験者を採用する企業もあるのでチャレンジしやすい仕事とも言えます。

16.研究職：平均給料565万円

研究職は、休みが多くて給料がいい仕事です。研究内容は企業によって多岐にわたりますが、製剤研究や基礎研究・応用研究の給料が高い傾向にあります。

・年間休日数：約134日

・平均給料：約565万円

休みは、大学・大学院や公的機関、民間企業など勤務先にもよります。学会などに参加するために休日出勤しなければならない場面もありますが、基本的には、完全週休二日制です。専門知識を身に付けていくことが重要な仕事ですが、汎用性に欠けるため転職しにくいケースもあります。キャリアプランを考え、リスクを考慮した選択をしましょう。

休みが多くて給料がいい仕事のメリット6つ

休みが多くて給料がいい仕事に就職した人が感じているメリット6つを解説します。休みが多いことや給料が多い結果、さらなるメリットを享受しています。

休みが多くて給料がいい仕事に就職・チャレンジしたいけれど、今一歩踏み出す勇気がないという方は、下記のメリットを参考に、改めて自分の理想の人生像を考えてみてください。

1.仕事とプライベートをメリハリつけて過ごせる

休みが多いと、就業時間中は集中して業務に取り組んで成果を出し、プライべートは趣味に没頭したり、大切な人と過ごしたりと毎日を充実したものにできます。

仕事で成果を出そうとして、休みもなく働き、プライベートの時間がないという方も多いでしょう。また、給料が少なければ、何かと我慢が必要となり、プライベートで充実した過ごし方ができません。休みや給料が多いことは、人生の充実に繋がります。

2.ストレスフリーな生活ができる

休みがたくさんあれば、疲れもしっかりと回復できるのでストレスと上手に向き合いながら働くことができます。さらに、休息をとりつつも、趣味や自己研鑽などを通してストレスを発散する時間を過ごすこともできます。激務の日々を過ごしている人の中には、休みは寝るだけで終わってしまう人も多いでしょう。

また、十分な給料を稼ぐことは安心感にも繋がります。老後2,000万円問題などを見据えて、NISAやiDeCoを始めとした資産形成にも積極的に取り組むことができるでしょう。

3.仕事の管理能力が身につく

休みが多い仕事は、少ない営業日数で仕事を完了することを求められます。自分のスキルを磨けば磨くほど、仕事を自分のペースで行うことができ、やりがいを感じながら働くことができるでしょう。

時間内に質の高い成果を出す能力は、経験やスキルが必要になりますが、どの業界でも重宝されるので、今後のキャリアプランにも有利に働くと言えます。

4.仕事へのモチベーションアップで昇格・昇給に繋がる

休みが多いと疲れが回復し、活動的に過ごして充実感に満たされると解説しました。その充実感から、仕事へのモチベーションがアップし、昇給・昇格に繋がりやすくなることが考えられます。

また、プライベートで仕事とは異なるコミュニティーで過ごすことで、新たな出会いや学びを得て、ますます人生の充実感がアップするでしょう。

5.キャリアプランについて考えられる

休みを十分にとれると、経験やスキルの棚卸しや今後のキャリアプランをじっくり考える余裕ができます。日々の業務に追われていると、将来どのような仕事をして、いくら稼ぎたいかなど具体的な将来像をじっくり考える機会はなかなかないでしょう。

後悔のない人生を歩むために、日々を振り返る時間があることは重要です。

6.副業でスキルや経験を磨きなら稼げる

休みが多ければ、まとまった時間があるので、副業などを始めれば副収入を得ることができます。本業と同じ仕事であれば、スキルや経験をさらに磨くことができるでしょう。また、本業とは異なる仕事にチャレンジすれば、新たなスキルを身に付けることもできます。

休みが多くて給料がいい仕事4つの注意点・厳しい現実

休みが多くて給料がいい仕事にチャレンジする前に必ずチェックしておきたい4つの注意点や厳しい現実を解説します。休みが多くて給料がいい仕事なら誰もが就職したい仕事なので、さまざまなことを求められます。

今の自分にその条件を満たせるのか、またはこれから身に付けていけるのかチェックしてみてください。

1.仕事は量より質が求められる

休みが多い仕事は、就業時間が少ない中で業務をこなすことが求められます。つまり、仕事の量より仕事の質が重要です。企業の社員数や業務体制によっては、一人当たりの業務量が多いことも考えられます。

そのような環境の中でも、自分で創意工夫を凝らして仕事をこなしていけるか、柔軟性も問われます。

2.自由に働けるのは成果を出した人だけの会社が多い

休みが多くて給料がいい会社の中には、成果を出していれば自由な働き方をしても良いという考えを持つところもあります。そのような会社では、当月のノルマを〇日に達成して、〇日は休みにしようと調整することも可能です。

ただし、成果を常に出し続けなければ自由に働けないどころか、ストレスとなり体を壊すことになりかねません。成果主義の社風でも、頑張って成果を出し続けられるメンタルが整っているかどうかも重要なポイントです。

3.高度なスキルや知識が必要

給料がいい仕事ということは、会社がしっかりと利益を上げていて、従業員に給料として反映できるということを意味します。そのため、従業員としては、給料を多く支払ってもらうために、その対価として成果を出す・役割を果たすことが求められます。

自分は、会社の利益に貢献できるだけのスキルや知識を持った人材でしょうか。現時点で会社の利益に貢献できない人材なのであれば、自主的に学習したり、経験を積んだりしていくことが必要があります。

4.休みが多くて給料がいいけど残業時間が長い会社もある

営業日数が少ない分、残業が多くなってしまう会社もあります。毎日の残業時間も少ない方がいい場合は、そういった会社は避けた方が無難でしょう。また、役職が就いた場合は残業代が出ないなど、会社ごとによって給料のルールが異なります。

特に、求人票に記載されている給料には、みなし残業代やインセンティブが含まれた金額が記載されていることも多いです。年間休日総数は120日以上取得したいなら「完全週休二日制」であること、そして福利厚生や休日・休暇などの項目で特別休暇があるか、有給休暇の取得率が高いかどうかもチェックしてみてください。

就職や転職を希望する企業のサイトはもちろん、口コミなども確認するようにしましょう。

休みが多くて給料がいい仕事に就職するための手順6つ

休みが多くて給料がいい仕事に就職や転職するためにやるべきこと6つについて、順を追って解説します。休みが多くて給料がいい仕事に就職するには、優秀なライバルとの競争に勝つために、事前準備が必要です。

例えば、現時点で自分が、未経験や異業種での経験しかなくても諦める必要はありません。どのようなスキルが求められるのか、それを身に付けてどのように就職や転職まで繋げるのかを知り、希望の仕事に就けるように準備を進めましょう。

1.気になる仕事の求人票から必須スキルを調べる

人気ランキングの中から就職や転職を希望する仕事を見つけたら、実際の求人票を調べてみましょう。求人票を見てみると、募集要項が記載されています。その中に、企業や掲載サイトによって書き方は若干異なりますが、「必須条件」や「歓迎条件」が記載されています。

就職や転職希望の仕事では、どのようなスキルを求められているのか把握しましょう。

2.自己分析でスキルや強み・弱みを棚卸しして課題を見つける

自己分析を通して、スキルや強み・弱みを棚卸ししてみましょう。棚卸しできたら、就職や転職を希望する仕事の求人票から分かった、企業が応募者に求める必須スキルと比較します。

休みが多くて給料がいい仕事で求められるスキルや強みが自分にはあるか、現時点では無ければ自分の弱みをどのように克服していくのか計画を立ててみましょう。休みが多くて給料がいい仕事は、優秀なライバルがたくさん応募してきます。面接官が採用したいと思う人材になれるように、準備を整えましょう。

3.必須スキルや資格の学習を始める

現時点で、自分の経験では必須スキルの条件を満たしていない場合、学習を始めましょう。特に、資格を保有することが条件となっている場合は、試験の内容はもちろん、受験資格の制限がないか、試験は年に何回行われているのか日程を調べます。

足元の生活にプラスして学習を進める必要があるため、無理のない学習計画を立てることが重要です。いつ頃までに就職・転職したいのか、その目標から逆算して計画的に学習を進めましょう。

4.挫折防止のためにオンラインスクールに通う

新しいことを始めると三日坊主になりやすい方は、オンラインスクールに通うのがおすすめです。日々の生活がある状態で学習を進めると、なかなか両立が難しく途中で諦めてしまう方も少なくありません。伴走してくれる指導者が欲しい方や仲間が欲しい方は、スクールで励まし合いながら学習を進めましょう。

特に、休みが多くて給料がいい仕事に今すぐ就職・転職するスキルが無い場合は、実務経験を積めるスクールで学ぶのがおすすめです。中でも、さまざまな業界で必要とされるマーケティングスキルは、スクールとの相性も良く、実務経験を学びやすい分野です。学びながら副業として始め、お金を稼ぎながらスキルを身に付けることができるのも特徴です。

5.企業の口コミやサイトをみて本当に休みが多くて給料がいい仕事か調べる

企業ごとに休みの日数や給料は異なるため、企業の現役従業員や過去に働いていた方の口コミや公式サイトをみて、本当に休みが多くて給料がいい仕事か調べてみましょう。

判断の指標の一つとなるのが、経済産業省や厚生労働省が認定している「ホワイト企業マーク」です。ホワイト企業マークを取得するには、各種認定基準があり、その基準ごとに認定マークが存在します。

【ホワイト企業マーク】

・健康経営優良法人認定制度（経済産業省）

・ホワイトマーク（安全衛生優良企業公表制度・厚生労働省）

・ユースエール認定（厚生労働省）

・くるみんマーク認定（厚生労働省）

・プラチナくるみんマーク認定（厚生労働省）

・えるぼしマーク認定（厚生労働省）

・プラチナえるぼしマーク認定（厚生労働省）

参照：SHEM（厚生労働省委託事業者）「優ジロウ」ホワイト企業 ・ ブラック企業一覧検索

自分が就職や転職を希望する会社を見つけたら、その会社の公式サイトを見てみましょう。ホワイト企業マークを取得している場合は、サイト下部などに掲載していることが多い傾向にあります。社員が働きやすい環境を整えるために対策をしているのか、社風を垣間見ることができるでしょう。

6.就活・転職・フリーランスのエージェントに相談する

第三者に相談しながら準備を進めたい場合は、就活・転職・フリーランスのエージェントに相談してみましょう。どのような求人があるのか、それに対して自分に不足しているものは何か、他の応募者と比較して客観的な意見をアドバイザーからもらうこともできます。

ただし、エージェントの言いなりにならないように注意が必要です。エージェントは、1人採用されると報酬〇万円などといった条件で仕事をしているため、利益を出すために応募者の希望に合わない仕事でも今のスキルで採用確率が高い仕事を薦めることがあります。

自分の理想的な人生を事前に考えた上で相談するようにしましょう。

女性が休みが多くて給料がいい仕事に就く方法

女性が休みが多くて給料がいい仕事に就くには、ライフプランを考えることが重要です。結婚や出産は、プライベートはもちろん、女性の働き方に大きな影響を与えます。近年では、就職差別につながるおそれがあるとして面接時に質問されることが減りましたが、採用予定の人材の結婚・出産予定は、依然として企業にとっての懸念事項です。

参照：大阪労働局「就職差別につながるおそれのある不適切な質問の例」

企業は、利益を追求することが目的の一つであるため、結婚・出産にともなって社員が産休・育休を取得したり、退社してしまったりするなど、お金をかけて採用・教育した人材が働けなくなることは避けたいのが本音でしょう。

筆者自身も転職時の面接で「出産の予定はありますか？」と質問された経験があります。女性として生まれただけで、自身のキャリアプランに大きな影響があると言われたようでショックを受けました。

しかし、正社員などの雇用形態で働きたい方には、結婚・出産について、企業が懸念している事実は避けられません。その事実は受け入れつつ、休みが多くて給料がいい仕事に就いて、安定した収入と多くのプライベートの時間を確保するためにも、以下の点を具体的に考えてみましょう。

・いつまでに結婚、出産したいのか

・子供は何人欲しいのか

・どれくらい稼ぎたいのか

・どのポジションまで昇進したいのか

気になる仕事を見つけたら、上記のライフプランと求人を照らし合わせて、自分の納得いくライフプランが叶えられるか・すぐに産休や育休に入らず長く働けるのかを確認してみてください。叶えられると思えたら、面接でもライフプランをもとに、はっきりと「長く働けること」をアピールしましょう。

高卒が休みが多くて給料がいい仕事に就く方法

高卒が休みが多くて給料がいい仕事に就くには、キャリアプランから逆算して資格や経験を積むことが重要です。休みが多くて給料がいい仕事は、優秀な人材を求めている一方で、人気の仕事であるため応募者が多く、すべての応募者に対応する時間がありません。その結果、学歴を見て採用可否を判断されてしまう可能性もあります。

そのような「足切り」をされないように、客観的に優れている人材と判断できる資格や経験などを履歴書や職務経歴書に書けるように準備を進めましょう。例えば、TOEICなど数字で実力が分かる資格や、営業を通して〇万円の利益を出したなど具体的な内容が好ましいです。企業が求めているのは、自社のサービスや商品を通して利益を出せる人材なので、それを実現できることを客観的に示せるようにします。

今、資格や経験が何もないという方は、政府の支援を受けることもできます。気軽に受けられるものとして、日本リスキリングコンソーシアムがあります。ここでは、国や地方自治体、企業などが提供するスキルをアップデートするトレーニングプログラムを受けることができるのが特徴です。キャリアプランに合ったプログラムを見つけてみてください。

休みが多くて給料がいい仕事をするために一歩を踏み出そう

休みが多くて給料がいい仕事の人気ランキング16選やメリット、注意点、就職・転職するための手順などを解説しました。気になる仕事が見つかったら、スクールで学習を始めたり、副業として経験を積んでみることがおすすめです。実際に行動してみることで、仕事への適性に気づくことができるでしょう。

一度きりの人生なので、後悔のない選択ができるように応援しています。

執筆者名：Kameyama
執筆者の略歴（職務経歴、保有資格、受賞歴など）：専門商社で営業・経理・審査を経験。その後、フリーランスのWebマーケターとして独立し、仕事をする時間・休日・働く場所を選択できるようになる。ウェブ解析士などを資格を活かし、SEOやSNSコンテンツ作成からディレクションなど幅広く担当。